2015年8月27日木曜日

(続2)そもそも、「英語を聴ける」とはどういうことか?

━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■ 英語勉強法コラム
━━━━━━━━━━━━━━━━━
※第二言語習得研究に基づく、英語学習に対する正しい知識をお届けします!
----------------------------------


(前号からの続き、、、)

3つ目は、文への慣れです。
 
脳内には、言葉をループする機能があり、そこで言語処理をしているのです
が、その際に、どれだけの単語数を一度に保存できるのかが、理解度へ大き
な影響を与えます。

それをリテンション能力と言いますが、リスニング教材を通して、文単位
で、その能力を鍛えるのが、文への慣れです。

また、文法や決まり文句(チャンク)の表現を理解しているからこそ、
文単位の音を聴いた時に理解することができるので、ベースの文法力も
当然必要になってきます。


4つ目は、文章/会話への慣れです。

音韻(英語の基本リズム、語調、強弱、抑揚)や、音変化、スピードへの
対応です。教材CDを聴ける学習者が、映画などのスラングの混じった
英語が聞き取れない主な理由がこれです。

例えば日本語でも、「というますか」は、若者の間では「ってか」と
言われることがありますよね。このように、”音変化への慣れ(感覚直感的
な理解)”があるので、「ってか」と早口で音変化が起こっても理解するこ
とができます。

英語も同じで、[want to]が[wanna]になるという経験的理解(慣れ)
がないと、聞き取りは困難になります。その集積が、4つ目の「文章/
会話への慣れ」です。


英語が聴けるためには、以上の4つの慣れが必要となります。より分かり
やすくイメージで例えるなら、桶です。
 
 
次号のコラムで、「桶」のイメージについてお話します!

0 件のコメント:

コメントを投稿