2015年8月31日月曜日

(続4)そもそも、「英語を聴ける」とはどういうことか?

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<リスニングが上達する仕組み>  (詳細Version)

先週は、4枚の板でリスニングについて説明しました。

今号では、別の角度から詳述していきます。

まず、6枚の板で、構成されている桶をイメージしてください。

桶 = リスニング能力 と見立てます。

そして、以下のリスニングの構成要素の6能力を、6枚の板に見立てます。


◆リスニング =
単語力+4つの音の慣れ+音声処理自動化+統語処理の精緻化+一時保持量+スキーマ


その桶の中では、単語力は、あくまで1枚の板にすぎません。

いくら、1枚の板が長くても、他の5枚が短いままだったら、その一番短い
板の部分で、水(英語)は漏れてしまいます。

6枚(6つの能力)の板を、すべてまんべんなく向上させてはじめて、
水(英語)を注いだときに、漏れ出さずに、受け止める(英語を聴いて理解
する)ことができるようになるわけです。

。。。次号では、「発音」の重要性を紐解いていきます。

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2015年8月28日金曜日

(続3)そもそも、「英語を聴ける」とはどういうことか?

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(前号からの続き、、、)

英語が聴けるためには、以上の4つの慣れが必要となります。
より分かりやすくイメージで例えるなら、桶です。

仮にこの桶が4枚の板(4つの慣れ)でできているとします。

どこかの板が1枚でも抜けていたら、英語という水を注いだ時に、全部もれ
てしまい理解できない。そんなイメージです。

今後、リスニングの学習を行う際には、4つのうちのどの段階の”慣れ”を
会得しようとしているのかを理解しながら、その慣れの段階に適した学習
方法を選択されることを強くおすすめします。


来週は、さらに詳しく「リスニングが上達する仕組み」について、お話して
いきます!


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おまけ: 「海外の”最新”名言」



【本日の海外成功者のプレゼン】

「”お願い”するということ」By アマンダ・パーマー
【"最新"名言】(5/5)

「みんな間違った問いから離れられないんです。その問いは、
”どうやって音楽にお金を払わせるか?”

でも、こう考えたらどうでしょう。
”どうすれば音楽に、自らお金を出したくなるのだろうか?”

ありがとうございました。」

 引用元の動画 ⇒ https://goo.gl/q3dGr8
(11分25秒 ~ 13分22秒)

↓

【英語で名言】

「I think people have been obsessed with the wrong question,
which is, "How do we make people pay for music?"

What if we started asking,
"How do we let people pay for music?"

Thank you.」

※ちなみに、この引用元の動画を活用しての英語コーチングも行っています。
⇒ http://goo.gl/HHAe1O


2015年8月27日木曜日

(続2)そもそも、「英語を聴ける」とはどういうことか?

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(前号からの続き、、、)

3つ目は、文への慣れです。
 
脳内には、言葉をループする機能があり、そこで言語処理をしているのです
が、その際に、どれだけの単語数を一度に保存できるのかが、理解度へ大き
な影響を与えます。

それをリテンション能力と言いますが、リスニング教材を通して、文単位
で、その能力を鍛えるのが、文への慣れです。

また、文法や決まり文句(チャンク)の表現を理解しているからこそ、
文単位の音を聴いた時に理解することができるので、ベースの文法力も
当然必要になってきます。


4つ目は、文章/会話への慣れです。

音韻(英語の基本リズム、語調、強弱、抑揚)や、音変化、スピードへの
対応です。教材CDを聴ける学習者が、映画などのスラングの混じった
英語が聞き取れない主な理由がこれです。

例えば日本語でも、「というますか」は、若者の間では「ってか」と
言われることがありますよね。このように、”音変化への慣れ(感覚直感的
な理解)”があるので、「ってか」と早口で音変化が起こっても理解するこ
とができます。

英語も同じで、[want to]が[wanna]になるという経験的理解(慣れ)
がないと、聞き取りは困難になります。その集積が、4つ目の「文章/
会話への慣れ」です。


英語が聴けるためには、以上の4つの慣れが必要となります。より分かり
やすくイメージで例えるなら、桶です。
 
 
次号のコラムで、「桶」のイメージについてお話します!

2015年8月26日水曜日

(続)そもそも、「英語を聴ける」とはどういうことか?

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(前号からの続き、、、)

 以下が、その「リスニングにおける4つの慣れ」です。


1つ目は、単音への慣れです。
 
日本語の「あいうえお」にあたる「ABC」の音自体に慣れるレベルです。

往々に日本の英語教育では、ここが抜けたまま、単語を覚えてしまっている
傾向にあります。

自分自身もNYの留学後にも関わらず、CとGの違いをうまく言えずに
愕然としました。それほど甘く見られがち、見落とされがちな初歩の慣れです。

考えてみれば当然で、「あいうえお」もうまく聞き取りや発音ができない
のに、TVやCD教材を聞き取ったり、会話ができるわけないですよね。


2つ目は、単語への慣れです。

ここは、音と意味と文字を三位一体で覚えることで、初めて使える英単語
として記憶され、単語への聞き取り能力(慣れ)もアップします。

また、同じ単語に慣れれば慣れるほど、意味と音との結びつきが強く
なり、いちいち日本語に置き換えなくても聴いた瞬間に理解できるという
現象が起こります。


次号のコラムで、3つ目/4つ目の慣れについて、お話します!


2015年8月24日月曜日

そもそも、「英語を聴ける」とはどういうことか?

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そもそも、「英語を聴ける」とはどういうことか?


リスニングに関する、よくあるアドバイスは、「英語のリスニングも自転車
や水泳と同じで、要は慣れだから、たくさん量を聴けば、慣れて聴けるよう
になる」というようなものです。

私自身も「聴こえる=慣れ」、と納得し、英語ラジオ、TVニュース、
映画、アニメ、CDなどの教材を、とにかく大量に浴びるように聴いてみま
したが、顕著な効果を得られることができませんでした。

そもそも”慣れ”という一言だけでは、、、

・何を目的に聴いているのか?
・はたして今のレベルに合っている教材を聴いているのか?
・この教材を聴くことで、具体的にどのような効果を期待していいのか?
が分からず、とても曖昧です。

 そこで、第二言語習得学の知見を借りて、独自に4つの”慣れ”に分割し、
 ”慣れ”について、もう一歩踏み込んだ理解を試みました。


次号のコラムで、その「4つの”慣れ”」についてお話します!